生地の防汚加工とは?水だけで汚れを除去しやすくなる当社の防汚加工について紹介
衣類や繊維製品では、使用環境に応じて皮脂汚れ、油汚れ、化粧品汚れ、食品汚れなど、さまざまな汚れへの対策が求められます。特に、白衣やユニフォーム、シャツ、スポーツウェアなどは日常的に着用・洗濯を繰り返すため、汚れの落ちやすさだけでなく、防汚機能の耐久性や他機能との両立も重要です。本記事では、防汚加工の基礎から、よくある課題、求められる用途、当社の防汚加工の特徴について解説します。
防汚加工とは?
防汚加工とは、生地に汚れが付着しにくく、付着した場合でも洗濯や水洗いによって汚れを落としやすくするための機能加工です。繊維製品は、着用中に汗や皮脂、食品油、化粧品、泥、ほこりなどの汚れが付着します。これらの汚れが繊維の内部まで浸透すると、通常の洗濯では落としにくくなり、黄ばみや黒ずみ、シミの原因となります。
防汚加工を施すことで、汚れが繊維に密着しにくい状態をつくり、洗濯時に汚れを離脱しやすくします。また、防汚加工には、汚れを「付きにくくする」だけでなく、付着した汚れを「落としやすくする」という機能もあります。
生地の汚れでよくある課題
汚れが落ちづらい(水洗いだけじゃ落ちない)
生地の汚れに関する代表的な課題として、通常の水洗いだけでは汚れが落ちにくいという点が挙げられます。特に、油性汚れや皮脂汚れ、リキッドファンデーションなどの化粧品汚れは、繊維に付着すると落としにくく、洗濯後もシミや黄ばみとして残りやすい傾向があります。
飲食店のユニフォームでは食品油や調味料の汚れ、医療・介護分野では皮脂や薬品由来の汚れ、衣料品では首元や袖口の皮脂汚れなどが問題になりやすくなります。これらの汚れは、繊維の表面だけでなく内部に入り込むことで、洗濯を繰り返しても完全に除去しづらくなります。そのため、防汚加工を施すことで、汚れの付着や浸透を抑え、洗濯時に汚れを落としやすい状態をつくることが可能です。
機能耐久性が低い
防汚加工においては、初期性能だけでなく、洗濯後も機能がどれだけ維持できるかが重要です。生地によっては、加工直後は汚れを弾きやすくても、数回の洗濯で防汚機能が低下してしまうケースがあります。
防汚加工を検討する際には、加工直後の性能だけでなく、洗濯耐久性を考慮することが重要です。生地の素材、織り方、用途、洗濯条件に合わせて適切な加工方法を選定することで、長期間にわたって汚れを落としやすい状態を維持しやすくなります。
吸水速乾性などの他機能と両立
防汚加工では、他の機能性との両立も課題になります。スポーツウェアやインナー用途では、吸水速乾性や通気性、肌触りの良さが求められます。一方で、防汚加工の内容によっては、生地表面の性質が変化し、吸水性や風合いに影響を与える場合があります。
また、吸水速乾加工、抗菌・防臭加工など、複数の機能を同時に付与したい場合には、それぞれの加工剤や処理条件の相性を考慮する必要があります。単に機能を追加するだけでは、生地本来の風合いや伸縮性、通気性を損なう可能性があるためです。
防汚加工が求められるケースと特徴
飲食系
飲食系のユニフォームやエプロン、テーブルクロスなどでは、食品油や調味料、ソース、コーヒーなどの汚れが付着しやすくなります。特に食品油系の汚れは、生地に浸透すると通常の水洗いでは落ちにくく、シミやにおいの原因になることがあります。
飲食現場では、清潔感が店舗イメージに直結するため、汚れが目立ちにくいことに加え、洗濯で汚れを落としやすいことが重要です。防汚加工を施すことで、汚れの定着を抑え、日々の洗濯管理をしやすくなります。
医療系
医療系では、白衣やスクラブ、ナースウェア、介護ウェアなどに防汚加工が求められます。これらの衣類では、皮脂汚れや汗、薬品汚れ、日常的な汚れが付着しやすく、清潔感を長く維持することが重要です。
特に白衣は色が白いため、首元や袖口の皮脂汚れ、黄ばみ、黒ずみが目立ちやすい傾向があります。汚れが落ちにくいと、見た目の清潔感が損なわれるだけでなく、頻繁な買い替えや強い洗剤の使用が必要になる場合もあります。
衣料系
衣料系では、カッターシャツ、制服、運動着、スポーツウェアなどに防汚加工が活用されます。日常的に着用する衣類では、首元や袖口の皮脂汚れ、汗ジミ、泥汚れなどが発生しやすく、洗濯後も汚れが残ることがあります。
特にカッターシャツでは、襟元や袖口の皮脂汚れが蓄積しやすく、黄ばみや黒ずみの原因になります。運動着では、汗や皮脂に加えて、屋外使用による土汚れやほこりも付着しやすくなります。
化粧品類
化粧品類の汚れの中でも、特にリキッドファンデーションは生地に付着すると落ちにくい汚れの一つです。油分や顔料を含むため、通常の水洗いでは十分に除去できず、シミとして残る場合があります。
衣類では、襟元や首回り、マスク周辺、袖口などに化粧品汚れが付着しやすくなります。白色や淡色の生地では、わずかな汚れでも目立ちやすいため、防汚加工による対策が有効です。
ただし、化粧品汚れは銘柄や成分によって落ちやすさに差が出る場合があります。特にリキッドファンデーションは製品ごとに油分、顔料、密着成分の配合が異なるため、防汚機能の性能差が出やすい点に注意が必要です。
当社の防汚加工における特徴
以下に当社が提供する防汚加工の特徴についてご紹介します。
水洗いだけでも油汚れを除去しやすい高防汚性能
防汚加工(ヒシード)は、ラー油や皮脂などの落ちにくい油性汚れに対しても効果を発揮します。生地表面で汚れが丸くなって浮き上がる「ローリングアップ現象」により、水洗いだけでも汚れを落としやすく、高い防汚性を実現します。
工業洗濯にも耐える高い耐久性
防汚加工(ヒシード)は後加工で付与できる機能でありながら、工業洗濯のような厳しい洗濯条件下でも性能を維持できる優れた耐久性を有しています。JIS規格に準拠した試験においても、工業洗濯30回後に高い防汚性能を保持していることが確認されており、ユニフォームやリネン製品など、頻繁に洗濯を行う用途でも長く防汚効果を発揮します。
吸水速乾で快適性向上
防汚加工(ヒシード)は、防汚性だけでなく吸水速乾性にも優れており、汗などの水分を素早く広げて乾きやすくします。そのため、汚れにくさに加えて着用時の快適性や衛生面が求められる白衣、コックコートなどの製品にも適した加工技術です。
生地の防汚加工は東洋染工株式会社にお任せください
今回は、生地の防汚加工についてご紹介しました。機能性繊維ナビを運営する東洋染工株式会社では、独自のべたつき・汗冷え防止加工、4mを超えるような広巾の生地加工、異素材を組み合わせた貼り合わせ加工など各生地の性能を最大化させる加工に対応しております。お困りの方はぜひ当社にご連絡ください。
