撥水加工について徹底解説! 撥水・防汚性能も両立する当社の加工技術
撥水加工は、生地表面に水をはじく機能を付与し、衣類や繊維製品の快適性・耐久性・メンテナンス性を高める加工技術です。アウトドアウェアやスポーツウェアはもちろん、靴、テーブルクロス、寝具、ビジネスシャツなど幅広い製品に活用されています。本記事では、撥水加工の基礎知識から、加工に適した繊維素材、代表的な用途、撥水加工における課題点まで詳しく解説します。
撥水加工とは?
撥水加工とは、生地の表面に水滴をはじく性質を付与する加工のことです。水が生地に触れた際に、繊維内部へ染み込みにくくし、水滴の状態で転がり落ちやすくすることで、衣類や繊維製品の濡れを軽減します。
撥水加工は、防水加工と混同されることがありますが、両者は異なる機能です。防水加工は水を通さない性能を重視するのに対し、撥水加工は生地表面で水をはじく性能を高める加工です。そのため、撥水加工を施した生地は、通気性や風合いを比較的維持しやすく、衣類や生活資材など幅広い用途に適しています。
撥水加工に使用される材質
撥水加工は、さまざまな繊維素材に対応可能です。ただし、素材ごとに繊維の性質や表面構造、熱への耐性、薬剤との相性が異なるため、加工条件を適切に調整する必要があります。ここでは、撥水加工の対象となる代表的な繊維素材について解説します。
ポリエステル
ポリエステルは、衣類や産業資材、インテリア製品など幅広く使用される合成繊維です。強度が高く、乾きやすく、寸法安定性にも優れているため、撥水加工との相性が良い素材の一つです。
スポーツウェアやアウター、テーブルクロス、寝具カバーなど、日常的に使用される製品にも多く採用されています。
ナイロン
ナイロンは、軽量で摩耗に強く、柔軟性にも優れた合成繊維です。アウトドアウェア、インナー、バッグ、スポーツ用品、靴資材などに使用されることが多く、撥水加工のニーズが高い素材です。撥水性能だけでなく、生地の柔らかさや耐久性を損なわない加工設計が求められます。
ポリウレタン混
ポリウレタン混の生地は、伸縮性が高く、スポーツウェアやインナー、ウェットスーツ関連素材などに使用されます。ストレッチ性が必要な製品に適しており、体の動きに追従しやすい点が特徴です。
一方で、ポリウレタンは熱や薬剤の影響を受けやすい場合があるため、撥水加工時には加工温度や薬剤選定に注意が必要です。伸縮性を維持しながら撥水性を付与するためには、素材特性を踏まえた加工条件の最適化が重要になります。
撥水加工が使用される用途
撥水加工は、水濡れ対策が必要な衣類製品から、汚れ防止が求められる生活資材まで幅広く使用されています。ここでは、代表的な用途について解説します。
アウトドア・スポーツ
アウトドア、スポーツ用途では、ジャケット、パンツ、バッグ、テント関連資材などに撥水加工が用いられます。雨や水滴が付着しやすい環境で使用されるため、生地表面で水をはじく性能が重要です。
靴
靴用途では、上履きや足袋などに撥水加工が使用されます。水濡れを軽減することで、快適性や衛生面の向上が期待できます。また、汚れが付着しにくくなることで、日常的な手入れの負担軽減にもつながります。
テーブルクロス
テーブルクロスでは、飲み物や料理のこぼれ対策として撥水加工が有効です。水分が染み込みにくくなることで、拭き取りやすくなり、テーブル周りを清潔に保ちやすくなります。さらに、防汚加工と組み合わせることで、油汚れや食べこぼしへの対応力も高めることができます。
ビジネスシャツ・カッターシャツ
ビジネスシャツやカッターシャツでは、突然の雨や飲み物の飛び散り、日常的な汚れ対策として撥水加工が活用されます。見た目の清潔感を保ちやすくなり、メンテナンス性の向上にもつながります。
寝具
寝具では、ベッドカバーやクッションカバーなどに使用されます。水分や汚れが染み込みにくくなることで、清潔性を維持しやすくなり、家庭用だけでなくホテルや施設向けの製品にも適しています。
撥水加工における課題点
洗濯や摩擦による撥水性能の低下
撥水加工は、生地表面に機能を付与する加工であるため、使用中の摩擦や洗濯によって徐々に性能が低下する場合があります。特に衣類や寝具、テーブルクロスなど、日常的に洗濯される製品では、洗濯耐久性が重要な評価項目となります。
そのため、用途に応じて、初期撥水性だけでなく、洗濯後にどの程度撥水性能を維持できるかを考慮する必要があります。当社では、使用環境や洗濯条件を踏まえた加工設計を行うことで、実用性の高い撥水加工をご提案しています。
生地の風合いや通気性への影響
撥水加工を行う際には、水をはじく性能だけでなく、生地本来の風合いや通気性を維持することも重要です。加工条件によっては、生地が硬くなったり、肌触りが変化したりする可能性があります。
特に衣類用途では、着心地や動きやすさが製品価値に直結します。そのため、撥水性能を高めるだけでなく、柔らかさ、軽さ、伸縮性、肌触りなどを総合的に考慮した加工が求められます。
撥水性と防汚性の両立
撥水加工では、水をはじく性能に加えて、汚れにくさを求められるケースも多くあります。たとえば、テーブルクロスでは飲み物だけでなく、料理の油汚れやソース汚れへの対応が求められます。また、ビジネスシャツやスポーツウェアでは、汗や泥などへの対策も重要です。
撥水性と防汚性を両立させるためには、製品の使用シーンに応じた加工設計が必要です。当社では、防汚機能も備えた撥水加工を実施しており、用途に応じた機能付与が可能です。
環境対応や安全性への配慮
近年では、撥水加工においても環境対応や安全性への配慮が重要視されています。従来の撥水加工では高い撥水性能を得るために特定の薬剤が使用されることがありましたが、現在では環境負荷を抑えた加工方法や、使用用途に合わせた薬剤選定が求められています。
衣類や寝具など、人の肌に触れる製品では、機能性だけでなく安全性も重要です。そのため、加工対象となる製品の用途や使用環境を踏まえ、適切な加工方法を選定する必要があります。
当社の撥水加工における特徴
PFASフリーの環境配慮型撥水加工に対応
当社では、有機フッ素を使用しないPFASフリーの撥水加工「トーヨーリペル」に対応しています。環境負荷の低減が求められる近年、衣類製品や繊維資材においても、安全性や環境規制への対応は重要な課題です。当社の撥水加工は、ブルーサイン基準に対応した安全性の高い加工でありながら、優れた耐久撥水性を発揮します。スポーツウェア、インナー、アウトドア用品など、環境配慮と機能性の両立が求められる製品に最適です。
撥水性と防汚性を両立した生地開発が可能
当社の撥水加工は、水をはじく性能だけでなく、防汚性も両立できる点が大きな特徴です。雨や水滴への対策はもちろん、泥汚れ、食べこぼし、日常的な汚れの付着を軽減したい製品にも適しています。特にスポーツウェアやアウトドア用品、テーブルクロス、靴資材など、繰り返し使用される製品では、撥水性と防汚性を兼ね備えることで、清潔性やメンテナンス性の向上につながります。また、洗濯や使用を重ねても機能を維持しやすい加工設計により、長期的な品質維持にも貢献します。
生地本来の風合いを損なわない柔軟な加工対応
撥水加工では、水をはじく性能を高める一方で、生地が硬くなったり、肌触りが変化したりすることがあります。当社では、撥水機能を付与しながらも、生地本来の質感や柔らかさを損なわない加工対応が可能です。スポーツウェアやインナー、アウトドア用途など、着心地やデザイン性が重視される製品においても、機能性と風合いを両立した仕上がりを実現します。用途や素材に応じて加工条件を調整することで、製品価値を高める撥水加工をご提案します。
生地の撥水加工は東洋染工株式会社にお任せください
今回は、生地の撥水加工についてご紹介しました。機能性繊維ナビを運営する東洋染工株式会社では、独自のべたつき・汗冷え防止加工、4mを超えるような広巾の生地加工、異素材を組み合わせた貼り合わせ加工など各生地の性能を最大化させる加工に対応しております。お困りの方はぜひ当社にご連絡ください。
